万一の事態への備えも必要
緊急事態宣言より半月、毎日多くの方からご相談をいただいており、都議会や区議会の仲間とともに都や区に課題解決を求め、政策に反映するよう話し合いを行っています。
昨日、東京都葬祭業協同組合のかたからコロナウイルス感染拡大防止のためにとても重要なご指摘をいただいたので、ただちに本日、会派執行部ならびに葬祭業の代表の皆さまとともに東京都の建設局、ならびに福祉保険局の担当者に対し、話し合いと要望を行いました。
欧米では、病院内感染だけでなく、コロナウイルスで亡くなった方の安置する設備が不十分だったことやご遺体を扱った葬祭業の方に防護服が十分になかったことも感染爆発の一因となりました。
東京都においてはまだ欧米のような規模の死亡者が毎日ある状況ではありませんが、現場の話を伺うと、当初より感染者の受け入れを行っていた大病院には感染で亡くなった方を安置する設備がありましたが、昨今の感染者増加をうけて受け入れを開始した中小の病院にはその設備をもたないところもあり、また納体袋(万一不幸にも亡くなる方が出た場合、周囲への感染を防ぐためにご遺体を収容する袋)のストックも十分ではなく、葬祭業者皆さんのご努力で手配を行い、民間の設備を持っている施設をさがして急場をしのいでいる状況があるとのことでした。
もし万一このままの状況で、この後死者が不幸にも増加した場合、現場で働く方を大きな危険にさらし、ひいては感染拡大を引き起こす大きなリスクとなります。
本日の話し合いでは現場の意見や提案を行政側に伝え、一刻も早くこの状況を改善するよう要望し、コロナウイルス患者を受け入れているすべての病院・業者に対し、防護服と納体袋を配備する約束を取り付けることができました。
必要にならなければよい「転ばぬ先の杖」ですが、欧米のような感染爆発を未然に防ぐために、できることは今のうちにしておかねばなりません。