平成27年 環境・建設委員会(11月30日)
環境・建設委員会
平成二十七年十一月三十日(月曜日)
第九委員会室
平成27年11月30日、副委員長をつとめる環境・建設委員会にて、補助九二号線の事業について質問を行いました。
1.補助九二号線の事業の必要性や効果について
ただいまの陳情にあります補助九二号線のことについてちょっとお聞きしたいと思います。
東京の一般道路の整備はいまだ道半ばであります。人や物の流れをスムーズにし、活力や魅力を向上させるとともに、災害時の救助、救援や緊急物資輸送を円滑に行うためにも、道路ネットワークを整備することは不可欠であると思います。
今回陳情のあった補助第九二号線の約六百四十メートルの区間は、第三次事業化計画の優先整備路線に位置づけられており、北区及び荒川区付近の道路のネットワークを形成する重要な区間であると思います。
そこで、まず補助第九二号線の事業の必要性や効果についてを伺いたいと思います。
補助第九二号線は、環状第四号線及び環状第五の二号線の間に位置し、これらの都市計画道路とネットワークを形成して交通を分散することで円滑化を図るとともに、本区間周辺から王子、赤羽方面へのアクセス性を向上させます。
また、道路整備とあわせて無電柱化することで、災害時の道路閉塞を防止するとともに、緊急車両の通行路や避難路となり、地域の防災性が向上いたします。
本区間と並行いたします一方通行で歩道のない、通称谷田川通りは、都が調査いたしましたところ、通勤、通学時間帯で歩行者の利用の多い朝七時から九時の二時間で約二百台の自動車交通があり、このうち約七割がこの地域に用のない通過交通で、抜け道として利用されています。
これら通過車両が歩道のある補助第九二号線に転換することで、谷田川通りの交通量が大幅に減少し、安全性が向上いたします。
2.補助九二号線の事業化に向けたこれまでのとりくみ状況について
今のご答弁にもありましたように、機能性、そして防災性、また安全性、そういった面、補助第九二号線にはさまざまな必要性や効果があることがわかりました。
本区間の西側では、土地区画整理事業などの実施により既に道路が開通しています。
次に、本区間における事業化に向けたこれまでの取り組みの状況を伺いたいと思います。
本区間につきましては、事業化に向け、本年六月には北区内で、七月には荒川区内で事業及び測量説明会を行い、現在、北区田端一丁目の現況測量が完了し、用地測量を開始しております。
加えまして、荒川区内の地元自治会の要望を受け、九月に改めて地元自治会に対し事業の必要性等の説明を行い、その他個別の問い合わせにも応じ、丁寧な地元対応に努めております。
3.補助九二号線の地元の理解と協力を得るためのとりくみについて
事業化に向けた取り組みが始まっているということですけれども、地元の北区では早期整備の要望があり、また、荒川区内では今回の陳情のような整備計画や整備事業の見直しを求める声もあれば、また事業に理解する声もあると聞いています。
これらの地元のさまざまな意見をやはり聞きながら進めることが必要であると考えますが、今後の取り組みについてのお考えを伺いたいと思います。
ご指摘のとおり、地元住民の皆様から、都には事業に対するさまざまな意見が寄せられております。
地元の理解と協力を得ることは大変重要と考えており、さまざまな機会を捉えて道路の必要性等について説明をするとともに、地元の皆様のご意見を聞くなど、時間をかけて丁寧に対応し、事業化に向けて取り組んでまいります。
引き続き関係住民の意見や要望に十分配慮しながら、安全性向上などの効果が期待できる補助第九二号線の事業を着実に進めていくことを要望して、私の質問を終わります。
【都議会リポート】
https://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/environmental-construction/2015-16.html